ひきこもりに集まる犯罪予備軍という危ない視線




ひきこもりとは

仕事学校に行けずに籠り、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指す。現時点では、日本の厚生労働省はこうした状態が6か月以上続いた場合を定義としている

Wikipediaより引用

表面化してきた8050問題

ひきこもりについて最近特に取り上げられているのが8050問題です。

これまでは、ひきこもりは若者に多いと考えられていました。

 

ですが、ひきこもりの状態が長期化して、ひきこもりしている年代が50歳前後を迎え、

それを支える両親が80代を迎えようとしている状態です。

これを8050問題といいます。

 

このような家族は親の年金や貯蓄を頼りに生活している状態です。

もちろん、親の支援がいつまでも続く訳はありません

 

このような状況から、どのように自立して生活していく力を身に付けさせるか

課題となっています。

 

望んでひきこもりになった人は居ない

ひきこもりになるきっかけは人それぞれです。

ひきこもりの人たちは望んでひきこもりになった訳ではありません

 

自立した生活をしようとしても、就職活動に失敗や

職場や学校などで人間関係がうまく築けなかったり

精神疾患を患ってしまったり

 

一時的に実家などに帰省して生活をしているうちに

長期化してひきこもりになってしまうケースが多いようです。

 

 

ひきこもりが悪い事だという風潮

川崎市で起きた事件をきっかけにひきこもりが注目を浴びている。事件の概要は次の通り

2019年5月28日7時45分頃、川崎市の登戸駅付近の路上で、私立カリタス小学校スクールバスを待っていた小学生の児童や保護者らが近づいてきた男性に相次いで刺された。加害者は、終始無言のまま待機列の後方から駆け足で襲撃した

最初の襲撃は付近で始まり、加害者は保護者の男性(後に死亡を確認)を背後から刺した。その後、約50メートルを無言で走って移動しながら保護者の女性と児童17人(後に死亡を確認された女児1人を含む)を立て続けに襲撃した。加害者はスクールバスの運転手から「何をやっているんだ」と叫ばれた後 、さらに数十メートル移動して自剄に及んだ。襲撃開始から加害者が自ら首を切るまで十数秒程度だった

事件発生時、付近の公園に居合わせた男性が、非常に興奮して刃物を振り回しながら「ぶっ殺してやる」と叫んでいる加害者を目撃している。加害者はバスを待つ小学生の列に近づいて叫んだ後、小学生らを襲撃していったという。事件後、近くに住む男性は付近が最初の現場となったファミリーマートの店先で全身血まみれで仰向けに倒れているスーツ姿の男性を目撃した。また、スクールバスのバス停付近では頸部からの流血がみられる制服姿の女児が踞り、他の7、8人の児童は呆然としたり、しゃがみ込んでいた

Wikipediaより

 

この凶悪事件を起こした加害者がひきこもりでした。

この背景からひきこもり=犯罪者予備軍のような印象を与える報道が多くされています。

 

ひきこもりになってしまった状況というのは各家庭さまざまですし、

ひきこもりではなくても、凶悪事件を起こす人間はいます。

 

ひきこもりだから犯罪を起こすといった先入観は間違いです。

確かに、ひきこもりの人は社会から孤立している場合がほとんどですが

その中でも、社会に強い憎しみを抱き犯罪を起こす人はごく一部の人です。

 

犯罪を犯した人間がひきこもりだっただけで、ひきこもり=犯罪予備軍ではありません

誤解を生むようなメディアの報道は間違っていると思います。

 

 

ひきこもりの特徴

ひきこもりの人は自己肯定感が低い

ひきこもりの多くの人は、自己肯定感が低いと言われています。

就職氷河期で就職がうまくいかなかった経験などが、そうさせているのかもしれません。

 

ほかの人は、どんどん内定が決まっているの自分だけ決まっていない

まわりの人はうまくコミュニケーションを取っているのに自分だけ会話の輪にはいれない

 

など、ひきこもりの人は他人と自分を比べてしまい自信を無くしてしまっています。

ひきこもりの状態になる前は、ごく普通に会社員としてはたらいていたが

あるきっかけでひきこもり生活になってしまった。という人もいます。

 

ひきこもりは、誰でも陥る可能性があるんです。

 

 

いじめや虐待による影響も大きい

川崎の事件の犯人もそうですが

ひきこもりの人の中には幼少期にいじめや虐待を受けていたケースがあります。

 

幼少期に虐待などを受けていると、その後の人格の形成に影響を与えるのでしょう

 

ゆがんだ家庭環境から、攻撃的な性格になってしまう一因になっているようです。

恵まれない家庭環境への不満が、社会へ向けられたときに凶悪事件を起こしてしまう

ことがあるようです。

 

 

ひきこもりの問題はどのようにしていけばいいのか

ひきこもりの人に必要なのは居場所

ひきこもりの人は、自ら望んでひきこもりになった訳ではないので

「今の状況を変えたい」「この生活がいつまでも続けられるわけがない」と

思っています。

 

長い期間人との関りがない、ひきこもりには何をしていいかわからなかったり

精神的なストレスが大きかったりします。

 

人は誰でも今の環境や状態を変えるのにはとてもエネルギーがいります。

すぐにそのエネルギーを捻出するのは難しいでしょう。

 

わたしはまず、ひきこもりの方々の居場所を作ってあげることが大切だと思います。

現状の自分を受けてくれる人や環境が必要です。

 

まわりから存在を認められることで、自尊心が高まっていきます。

自尊心が向上することで、気持ちも前向きになっていくので

行動するエネルギーが生まれてきます。

 

 

社会との関りを持たせる

ひきこもりの支援と聞くと、主に就労支援を思い浮かべると思います。

もちろん最終的には、仕事をして自立した生活を送ることが目標になりますが

 

長年、ほとんど自宅のみで過ごしてきた人に「働きなさい」と言っても

ハードルがかなり高いです。

 

人とコミュニケーションを取ったり、社会に貢献するといった経験が重要だと思います。

社会と関りを持つ方法はさまざまあります。

 

地域のごみ拾いなどのボランティア活動に参加するでもいいと思います。

仕事に就く前のトレーニングとして考えてはどうでしょうか